AIでラップを作成する:日本語のフロウは、母音と拍で決まる
ラップをAIに任せると、韻は踏んでいるのにどこか乗れない、ということがよく起きます。原因はたいてい、1小節に詰め込む拍の数と、韻を置く位置です。このページでは、日本語ラップのリリックをAIで仕上げるための書き方と、ビートから始める方法をまとめました。
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Midhullでは、歌声のタイプに「ラップ」があり、歌詞に [Rap] と書けば、そのセクションをラップとして扱います。
日本語の韻は、母音で踏む
日本語の韻は、子音より母音をそろえるのが基本です。たとえば「国道(こくどう)」と「行動(こうどう)」は、語尾の母音が「お・う」で、「鼓動(こどう)」とも響き合います。
| 単語 | 読み | 母音 |
|---|---|---|
| 国道 | こくどう | お・う・お・う |
| 行動 | こうどう | お・う・お・う |
| 鼓動 | こどう | お・お・う |
| 未来 | みらい | い・あ・い |
| 期待 | きたい | い・あ・い |
| 時代 | じだい | い・あ・い |
母音を書き出して並べると、どの言葉が踏めるかが一目でわかります。長い言葉ほど、母音が多くそろったときの気持ちよさが増します。

1小節に入るのは、だいたい12拍から18拍
日本語は1拍(モーラ)に1音が乗るので、拍の数がそのまま言葉の速さになります。Midhullの作詞エンジンは、ラップのセクションを、ほかのセクションより多い拍数を目安に書きます。日本語では1行12拍から18拍ほどです。
- ゆったり乗せたい(ブーンバップ、80BPMから95BPMくらい):1行12拍から14拍
- たたみかけたい(トラップの倍速パート):1行16拍から18拍
- 同じパートの中では差を3拍以内に:そろっていないと、行ごとに速さが変わって聞こえる
アプリでは


8小節のリリック例
このページのために書いた例です。プロンプトは「ブーンバップのビート、90BPM、男性ラップ、終電を逃した夜の決意」。
[Rap]
終電逃して 歩く国道
胸の奥では 鳴りやまない鼓動
言い訳ばかりの 昨日を脱ぎ捨て
今夜決めるぜ 次の行動
ポケットの中には 小さな期待
誰も知らない 俺だけの舞台
遠回りでも つかむ未来
ここから始める 俺らの時代
前半4小節は「お・う」、後半4小節は「い・あ・い」で踏んでいます。3小節目だけはあえて踏まず、4小節目の「次の行動」を際立たせています。1行は13拍から16拍。パンチラインは4小節ごとの最後に置くと、ビートの区切りと重なって耳に残ります。

サビはラップにしない手もある
ラップの曲でも、サビだけはメロディをつけて歌うと、一気に聴きやすくなります。歌詞を [Rap] と [サビ] に分けて書くと、それぞれ別のセクションとして扱います。サビは1行7拍から9拍に短く。仕上がりを聴いて、サビをもっと歌わせたいときは、そのセクションだけ作り直してください(クリエイターレベル5から)。
ビートから始める:リズムで、サンプリング
リリックより先にビートを決めたいときは、2つの入り口があります。
- リズムで:画面やテーブルを指で叩いてビートを刻むと、それがドラムパターンになり、そのグルーヴの上に曲を組み立てます。テンポとビートの強さも選べます。
- サンプリング:音を選んで細かく切り分け、パッドに並べて鳴らし、ビートを組みます。使えるのは、アプリで録音した自分の音、Midhullコミュニティの歌(元の作者が自動でクレジットされ、作者は対象外にもできます)、Midhullのサンプルパックです。市販の音源や他人の録音は使えません。
できたビートの上に、リリックを貼り付けてラップをのせます。
できたあとに直すこと
- 噛んで聞こえる行は、その行だけ歌い直す
- 弱い行は、その行だけ書き直す。気に入った行はロック
- テンポを上げ下げする(40から220BPM、クリエイターレベル3から)
- ボーカルを残したまま、ビートだけ別のジャンルにする(ブーンバップからトラップへ、など)
- パート別トラックで、ドラムとベースを強める
よくある質問
有名なラッパー風にできますか?
実在のアーティストの声や作風をまねることはできません。ブーンバップ、トラップ、ドリル、ジャジーなど、ジャンルと年代、ビートの質感で指定してください。
リリックを全部AIに書いてもらえますか?
はい。テーマを書くだけで作詞エンジンが書きます。そのうえで、1行ずつ自分の言葉に書き換えるのがおすすめです。書き方のコツはAI作詞のコツへ。
MCバトル用のビートに使えますか?
インストのビートもつくれます。歌声のタイプを「インスト(歌なし)」にしてください。
無料で使えますか?
最初の1曲は、ウェルカム画面の中で無料でつくれます。その後はプランが必要で、価格は公開時に発表します。