AI作詞のコツ:読める歌詞と、歌える歌詞は違う
文章を書くAIに歌詞を頼むと、詩としては読めるものがすぐに出てきます。ところが、それをメロディに乗せると、行ごとに長さがばらばらで、サビが長すぎて息が続かない、ということが起きます。読める歌詞と、歌える歌詞は別物です。
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Midhullの作詞エンジンは、歌われることを前提に書きます。このページでは、その考え方と、自分でAIの歌詞を直すときのコツを紹介します。
Midhullの作詞エンジンがしていること
- 歌う言語で、最初からその言語で書く。 英語で書いてから翻訳することはしません。
- 日本語は拍(モーラ)で数える。 セクションごとに1行の長さの目安を決め、そこに収めます。目安はサビがいちばん短く、ラップがいちばん長くなります。
- 韻の形を決める。 Aメロは交互か2行ずつ、サビは短くくり返せる形で、はっきりしたフックを置きます。
- ロックした行は変えない。 気に入った行に鍵をかけておけば、ほかの行を書き直しても、その行はそのまま残ります。
- 1行だけ書き直す。 同じセクションの長さと韻に合わせて、指定した1行だけを書き直します。
- 実在のアーティストや既存の曲の歌詞は使わない。
「歌詞を書く」の画面では、1行ごとに拍数と、長すぎる、短すぎる、といった目安がその場で表示されます。漢字は読みがひとつに決まらないため、この表示では漢字1字を2拍として見積もっています。正確に数えたい行は、かなで書くと表示がぴったりになります。

自分で直すときの5つのコツ
1. 同じセクションの行は、拍数をそろえる
| 直す前 | 拍数 | 直した後 | 拍数 |
|---|---|---|---|
| 夏の終わりの夕暮れに | 12 | 夏の終わりの夕暮れに | 12 |
| 君と見た | 5 | 君とならんで見ていた | 11 |
| 海岸沿いの長い長い防波堤 | 18 | 海沿いの長い防波堤 | 13 |
差が大きいと、短い行は音を引き伸ばし、長い行は早口になります。同じセクションの中では、差を2拍から3拍以内に。
2. サビは短く、母音で終える
サビの1行は7拍から9拍が歌いやすい長さです。そして、伸ばす音の位置に「あ」「お」のような開いた母音が来ると、声がよく響きます。「ありがとう」「さよなら」「どこまでも」は、どれも伸ばしたときに響きやすい言葉です。
3. 韻は母音で踏む
日本語の韻は、語尾の母音をそろえるのが基本です。「夜明け(よあけ)」と「答え(こたえ)」は、どちらも語尾が「あ・え」で響き合います。毎行で踏む必要はありません。Aメロなら2行目と4行目だけ、で十分です。
4. 抽象語より、ひとつの具体的な場面
AIの歌詞は「夢」「未来」「輝く」「翼」といった言葉に寄りがちです。ひとつだけ、具体的な場面に置き換えてください。「夢を追いかけて」より「終電のホームで書いた企画書」。聴く人が自分の記憶と重ねられるのは、具体的なほうです。
5. 読みが分かれる言葉は、かなで
「明日(あした、あす)」「辛い(つらい、からい)」のように読みが分かれる言葉は、歌わせたい読みをひらがなで書くと、読み違いがなくなります。
アプリでは

プロンプトの書き方
作詞エンジンに頼むときは、テーマに加えて、視点、場面、ひとつの具体的なものを書くと、歌詞の質が上がります。
| 足りないプロンプト | 足したプロンプト |
|---|---|
| 失恋の歌 | 別れて半年、相手の好きだった喫茶店の前を通れずに遠回りしている、という一人称の歌。ミディアムバラード |
| 応援ソング | 受験の前の夜、弟に向けて兄が歌う。机の上の付箋の言葉をサビに。明るいロック |
| 夏の歌 | 地元の花火大会、浴衣のすそが気になって花火をちゃんと見ていない、という歌。シティポップ |

AIの歌詞と、自分の言葉の混ぜ方
いちばんいい結果になるのは、全部を任せることでも、全部を自分で書くことでもなく、混ぜることです。
- テーマと場面を書いて、作詞エンジンに1曲分書いてもらう
- 読んで、自分の言葉だと思える行をロックする
- しっくりこない行を、1行ずつ書き直してもらうか、自分で書く
- サビだけは自分の言葉で書く
最後の「サビは自分で」は、とくにおすすめです。いちばん聴かれる場所が、いちばん自分らしい言葉になります。
実例
まだ帰らないで
シティポップR&B · 深夜
1:30
歌詞
改札を抜けたら
夜風が少し甘い
君からのメッセージ
既読のままでいい
ねえ まだ帰らないで
この街の灯りが消えるまで
ねえ ゆっくり歩こう
二人だけのリズムで
ねえ まだ帰らないで
この街の灯りが消えるまで
ねえ ゆっくり歩こう
二人だけのリズムで
[サビ]
ねえ まだ帰らないで
この街の灯りが消えるまで
ねえ ゆっくり歩こう
二人だけのリズムで
「ねえ」で一度区切ってから長い行を歌う形にしています。短い呼びかけで息を吸い、長い行で伸ばす。サビの4行がひと呼吸ずつになるように書くと、歌ったときに自然です。
よくある質問
AIが書いた歌詞だとバレますか?
具体的な場面が入っていない歌詞は、AIらしく聞こえやすいです。コツ4のとおり、ひとつだけ自分にしか書けない場面を入れてください。公開の場でのAI利用の開示ルールは、AI作曲と著作権にまとめています。
歌詞だけ書いてもらって、自分で曲をつけてもいいですか?
歌詞シートとして書き出せます。
作詞にお金はかかりますか?
作詞は歌づくりの一部で、歌詞だけの料金はありません。最初の1曲は、ウェルカム画面の中で無料でつくれます。
ほかの言語の歌詞も書けますか?
はい。歌える37言語のそれぞれで、翻訳ではなく最初からその言語で書きます。英語、韓国語、中国語(普通話)、タイ語、ベトナム語なども選べます。どの言語も、追加する前にテストしています。