AIでBGMを作成する:動画の尺に合わせて、歌なしで、ちょうどいい音量で

動画のBGMをAIでつくるときに大事なのは、曲そのものの出来より「動画に合うかどうか」です。尺に足りるか、しゃべり声を邪魔しないか、サビにあたる盛り上がりが場面と合っているか。そして、公開する場所のルールに合っているか。このページでは、スマホのMidhullでBGMをつくる手順と、YouTubeなどで使う前に確かめておきたいことをまとめました。

更新日

手順1:「歌なし」を最初に指定する

Midhullでは、歌声のタイプで「インスト(歌なし)」を選べます。プロンプトにも「歌なし」と書いておくと確実です。

用途プロンプト例
Vlog、日常アコースティックギターと口笛、軽やかなフォーク、110BPM、歌なし、朝の散歩
作業用、勉強用ローファイヒップホップ、ゆったり、80BPM、やわらかいピアノとレコードのノイズ、歌なし
ゲーム実況のオープニング明るいチップチューン、速め、140BPM、短く盛り上がる、歌なし
料理動画ジャズトリオ、ウッドベースとブラシのドラム、95BPM、歌なし
旅行、和の風景琴と尺八と和太鼓、ゆったり始まり後半で広がる、歌なし
予告、ドキュメンタリーオーケストラ、弦楽器が少しずつ重なり、ホルンと太鼓で大きく広がる、歌なし

First light

シネマティック · 壮大

1:30

「シネマティックなオーケストラの盛り上がり、高く伸びる弦楽器、フレンチホルン、和太鼓、壮大で希望に満ちた、歌なし」という指定でつくったテスト曲です(指定は英語で送ったものを日本語にしています)。

看板の明かりが灯る、夜の新宿の細い路地

手順2:尺に合わせる

BGMは、動画より少し長いくらいがちょうどいい長さです。足りないときは、スタジオで曲を延ばせます。1回につき10秒から90秒ずつ延ばせるので、30秒のショート動画にも、10分のVlogにも合わせられます。

展開を動画に合わせたいときは、セクション単位で考えます。たとえば「イントロは静かに、最後だけ大きく」なら、最後のセクションだけを作り直したり、ブリッジを足したりします(どちらもクリエイターレベル5から。曲の延長はレベルに関係なく使えます)。

アプリでは

音量プリセットとファイル形式を選ぶ書き出し画面
ドラム、ベース、キー、リードの音量を調整するスタジオ画面

手順3:声を邪魔しない音にする

しゃべりの入る動画では、BGMの中の目立つ楽器がナレーションとぶつかることがあります。Midhullのスタジオでは、ドラム、ベース、キー、リードのパート別トラックで音量を調整できます。クリエイターレベル10からは、パート別に書き出して動画編集アプリで混ぜることもできます。

  • ナレーションが聞き取りにくい → リードを下げる、キーを下げる
  • テンポが動画の編集と合わない → テンポを変える(40から220BPM、レベル3から)
  • 明るすぎる、暗すぎる → アコースティック版にする、別のジャンルにする

手順4:公開先に合った音量で書き出す

書き出し時には、公開先に合わせた音量プリセットを選べます。目安のラウドネスは、音楽配信向けが -14 LUFS または -16 LUFS(配信先による)、動画サイト向けが -14 LUFS、ショート動画向けが -11 LUFS、ポッドキャスト向けが -16 LUFS。何もしない「オリジナル」も選べます。形式はWAVとMP3。動画編集アプリに取り込むならWAVがおすすめです。

YouTubeなどで使う前に確認すること

ここがいちばん大切です。AIでつくったBGMを公開するときは、次の3つを確かめてください。

  1. 使ったアプリの規約。 商用利用や収益化ができるかは、アプリとプランごとに違います。たとえばSunoは、有料プランで許可されたダウンロードを経た曲だけが商用利用の対象で、無料プランの曲は個人の非商用利用に限られます。SOUNDRAWは、Creatorプランから商用利用とBGMとしての利用ができると案内しています。Midhullでは、個人での利用はどのプランにも含まれ、それ以外にできることは各歌の権利カードにプランごとに書いています。利用規約の全文は公開時に掲載します。
  2. 公開先のAI開示ルール。 YouTubeのヘルプでは、改変または合成されたコンテンツの開示について、条件に当たるAI生成の音楽も対象の例として挙げています。アップロード時の設定を確認してください。
  3. 既存の曲に似すぎていないか。 日本の文化庁の考え方では、AIでつくったものでも、既存の曲との類似性と依拠性が認められれば、通常の著作権侵害と同じように扱われます。実在のアーティスト名や曲名で指定しないことが、いちばんの予防です。Midhullは、実在のアーティストの名前で作風をまねる指定には応じません。

権利の考え方はAI作曲と著作権で、文化庁の資料を引きながら詳しく書いています。

BGM専用ツールとの違い

インストのBGMだけが必要で、PCで作業するなら、SOUNDRAWのようなBGM専用のツールも選択肢です(日本発のサービスで、ボーカルや歌詞は生成しません)。Midhullが向いているのは、スマホで完結させたい人、BGMと歌の両方をつくりたい人、同じ曲を歌ありと歌なしで使い分けたい人です。

よくある質問

同じBGMの歌ありバージョンもつくれますか?

歌声のタイプを変えられます。逆に、歌のある曲からボーカルを外したいときは、パート別トラックの書き出し(クリエイターレベル10から)を使ってください。

ループ素材として使えますか?

曲はイントロから終わりまでの1曲としてつくられます。ループさせる場合は、動画編集アプリでつなぎ目を調整してください。

無料で使えますか?

最初の1曲は、ウェルカム画面の中で無料でつくれます。その後はプランが必要で、価格は公開時に発表します。

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